top of page

研究概要

研究課題

​ 私の研究は、過去から現在に至る中国文化および日本との交流を、伝統と現代の二つの視点から、語学・文学・思想文化学・歴史学・考古学などの学問諸分野の方法論を複合的に活用して探求し、中国学の全体像を捉えることによって中国社会文化の実像および日中文化交流の実相を正しく理解し掌握することを課題としている。

研究対象(専門・研究テーマ)

 中国古今の言語文化へのアプローチ方法として、中国の言語・文化について複数の分野から学際的多面的に検討・探究することを通して、中国大陸文化の特質を的確に把握することに努めている。

 主な研究対象は、中国のことばと伝統文化、日中対照言語・日中比較文化。特に、日本文化形成の原点にもなる遣唐使が派遣されていた時代の中国文化・文化財の研究に取り組んでいる。語学では、北京語の方言研究をテーマによく中国へ現地取材に赴いている。終始、中国の歴史・社会・言語・文化を対象とした総合的学際的研究によって中国をトータルに捉え、さまざまな角度から多面的にアプローチすることによって巨象の全体像を把握することに努めている。また、古代からの日本の中国文化受容および日中文化交流の歴史を回顧し、日中両国のもつ共通性と独自性・特異性の分析考察も行っている。常々「中国大陸から見た日本」「日本人の中国観」の観察をし、日中関係の将来と東アジアの共生について考えている。

研究活動

 語学では、北京語と台湾語の方言研究をテーマに現地取材を行い、聞き取り調査に基づく発音と語彙の研究を進めている。文化では、遣隋使・遣唐使が派遣されていた頃の華麗なる中国隋唐時代の文化・文化財の研究に取り組んでいる。東アジアの文化形成に多大な影響を与えた隋唐の文化・文化遺産を複数の分野から多面的に解析し、中国文化の特質の把握に努めている。 

bottom of page