私はプロレタリア文化大革命のさなかの1973年から大学で中国の言語文化の研究を始め、そのなかで日中対照言語と日中比較文化にも関心をもって研究に取り組んできました。郷里の京都では、かつて華僑総会にもよく出入りしお世話になったものです。多くの同年代の華人との触れ合いによって、言葉だけでなく大陸中国そのものに対する関心や理解を深めていきました。

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学生時代の頃から中国大陸の東西南北に旅して踏査をするとともに、各地での長期滞在とホームステイなど中国の人々と深くかかわり交わるところで研究活動を進めてまいりました。漢民族エリアの大都会や農村だけでなく、ウイグル・モンゴル・チベット等の少数民族自治区にも他の研究者らとともに幾度も現地調査に訪れ、少数民族言語文化の実態レポートとしてそれらを報告書にまとめております。これまでの私の研究活動の成果と中国大陸での実体験等を、近年、ここ名古屋の市民講座などで紹介しております。